教員の働き方

【悩んでいる人必見!】実際にやってみて感じた非常勤講師のメリットとデメリット

「非常勤講師って周りにいないからいまいちわからない」

「非正規雇用っていきなりクビとかにならないの?不安...」

学校教育の中で、担当する教科の授業のみを行う非常勤講師。
専任と呼ばれる正規雇用と違って非正規雇用であるため、社会的にはアルバイトやパートと同じような扱いになります。

そこで今回は非常勤講師についてメリット・デメリットどちらも詳しく解説していきます。

これを読むと、非常勤講師の働き方が詳しく理解でき、自分に向いているかどうかがわかるようになります。

すべての人にとって完璧な働き方はありません!
さまざまな働き方を知って、自分にとって最適な働き方を自分で選択できるように知識をつけていきましょう!

非常勤講師のメリット

1.面倒な仕事をしなくていい

クラス担任や校務分掌、保護者対応はしません。
長い会議に出たり授業終わりに出張へ行く必要もありません。

教員の残業の原因である部活動の顧問を持つ必要もありません。

教科指導にだけ集中できるので、授業の質にもこだわることができます。

2.自由な時間が増える→自分のしたいことができる

やはりこれがデカいのはないでしょうか?

勤務時間が自分の授業がある時だけなので、授業が終わればすぐ帰ることができます。
4限で終わった日は午前中で仕事が終わるということです!

できた時間で家族と過ごすも良し、趣味に充てるも良し、副業をするも良し!

将来やはり正規雇用の専任を目指しているという人にとっては、実際の学校現場を体験しつつ、採用試験の勉強時間も取れて一石二鳥ですね。

3.長期休みが丸々休みになる

夏休み、冬休み、まるまるぜーんぶ休みになります!
勤務時間は授業がある時だけ、というのはつまり授業がない日(=長期休暇やイベントがある日)は休みということです。

海外旅行にも行き放題ですね!!



※私立では、長期休暇中も月額固定で給料が支払われる学校が多いですが、中には休みの場合はその分給料が引かれる学校もあるので必ず募集要項を確認してください。

4.自分の理想に合わせた働き方を選択できる

「早く帰りたいから1限から」
「朝が苦手だから3限からでゆっくり行こう」
「教員以外にもやりたい仕事があるから、教員は週3日にしておこう」
「できるだけ沢山稼ぎたいから、1限から6限全部授業したい!空きコマはいらない!」

もちろん学校側との調整(時間割や他の先生との兼ね合いなど)は不可欠なので必ずしも自分の希望通りにいくとは限りませんが、ある程度はこちらの希望を加味してもらえます。

産休・育休明けのママさん先生にとっても働きやすい!

5.先生同士のいざこざに巻き込まれない

もちろん非常勤講師でも生徒に関わる大事な役割なので他の教員とも必要な情報交換は行います。

しかし必然と職員室にいる時間は専任や常勤講師と比べると少ないため、つい漏らしてしまう愚痴や教員同士の面倒ごとを聞かなくて済みます。

職員室がギスギスしている時ほどストレスを感じることはないですよね...

非常勤講師のデメリット

1.社会的に不安定

非正規雇用である宿命ですが、、
社会保険や厚生年金には入ることができません。

自分で国民健康保険に加入する必要がありますし、住民税や国民年金も自分で払う手間がかかります。

慣れれば気になりませんが、最初は「あれもこれも!?」と面倒でした...
これはやはり正社員であることの安定感には負けてしまいますね。

2.給料が下がる可能性が高い

非常勤講師は担当する授業のコマ数に応じて給料が支払われます。

私立学校の場合は、採用される学校により1コマあたりの単価が決められますが、一般的には1コマ2,000〜3,500円くらいが相場でしょう。
(月収で考えると、1コマ10,000〜15,000円程度)

単価は働く学校により、そして経験年数により異なります。

その為担当のコマ数が少ない場合は、専任教諭と比べて大幅にダウンする可能性があります。

私立は学校によって違うので、必ず確認しましょう!
私が経験した中でも、賞与が4ヶ月分の学校もあれば、ゼロの学校もありました...

3.クラス担任を持つことができない

「担任を持ちたいんだ!」
という人にとっては、非常勤は向いていません。

どう頑張って希望しても、非常勤は担任を持つことができないからです。

”担任を持つことがやりがい”と考えている人は、専任か常勤講師を目指しましょう。

4.何度も採用試験を受けなければいけない

私立学校の場合、公立の教員採用試験とは違い学校ごとの採用となるため、その学校での契約が終了すると、次また非常勤として働くには他の学校で採用される必要があります。

非常勤講師は基本1年契約、長くても同じ学校で3年というパターンが多いため、その度に採用試験を受けなくてはいけません。

非常勤講師の選考スケジュールは学校によりますが、

一次選考:書類選考
二次選考:面接
(三次選考:模擬授業・最終面接)

である場合が多いです。

デメリットは考え方次第

やはり非正規ということでデメリットはありますが、捉え方次第だと思っています。

1コマあたりの単価が高い学校を選べば、給料もそこまで下がりません。

〜週5日19コマ担当すると仮定して計算してみる〜

【年収】3500円(/1コマ)×19(コマ)×52(週)=3,458,000円
【月収】3,458,000円÷12(ヶ月)=288,167円


さらには、非常勤講師でも賞与が貰える学校もあります。
正規雇用と比べるとどうしても相場は月収の1ヶ月分と低めですが、なかには4ヶ月分貰える学校もあります。

また非常勤講師としての収入と専任教諭としての収入を比べるとどうしても非常勤講師の方が低くなってしまいますが、非常勤講師には時間があります。

自由に使えるその時間で、専任にはできない副業ができます。
教員という経験を生かして塾講師や家庭教師をするもよし、全く違う仕事をするもよしです。

私は、教員の副業として、ブログを大おすすめしています。

こうしてあいた時間を有効活用できる人は、非常勤+副業で専任より給料アップさせることも可能です。

また、選考活動については、、、
これははっきり言って面倒くさい以外の何者でもないです。笑
なければないに越したことはありません。

ただ、毎年毎年一からやる必要はありません!

なぜなら、
非常勤講師の求人を紹介してくれるエージェントがいるから。

私もできるだけ楽をしたかったので、複数のエージェントを駆使していました!笑
早ければ1週間ほどで勤務校が決まることも!

まとめ

非常勤講師について、メリットとデメリットについてお話ししてきました。

「非常勤講師が絶対に素晴らしい!」
「専任教諭なんて大変なだけだ!」

と言いたいわけではありません。

どちらにもメリットデメリットがあります。

「非常勤で働くのがベストだ」と言う人がいれば、
「専任で働いて担任を持つのが楽しいんだ」という人もいます。

どちらも素晴らしいです。

悲しいのは、さまざまな働き方があることを知らず、
「教員なんてしんどいだけだ」と辞めていってしまうことだと思っています。

それぞれの特徴をきちんと理解して、自分なりのベストの働き方を見つけて行って欲しいです!

ここまで読んで非常勤講師に興味が出てきた人は次の記事もぜひご覧ください!

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